働きながら医学部を再受験する効果的な1つの方法

勉強ライフ

働きながら医学部を再受験するには

医学部を再受験するには2通りの方法があります。

1つは医学部の受験に専念して勉強のみに1年を費やすという方法です。

そして、もう1つは働きながら医学部合格を目指すという方法になります。

まずはそれぞれの方法のメリットとデメリットを考えてみます。

医学部再受験の勉強に専念する場合のメリットデメリット

医学部再受験の勉強に専念する場合のメリットには以下のようなものがあります。

1つ目のメリットは睡眠時間以外の1日のすべてを勉強に費やせるということです。

医学部の受験のためには1日に10時間以上の勉強が必要だともいわれています。

10時間以上の勉強時間を確保するためには、働いている時間なんてないともいえます。

このように勉強時間を確保できる点が医学部再受験の勉強に専念するメリットになります。

2つ目のメリットとして、自由時間が多いこともあげられます。

もちろん自由といっても遊んでいて良いわけではありませんが、勉強中に眠くなったり疲れたりしたときは、予備校の授業などでなければ、自由に休憩したり、昼寝したりできます。

そういった意味で自由になる時間が多いというのは、勉強に専念するメリットだといえます。

一方で、勉強に専念するデメリットとしては以下のようなものが考えられます。

まず、同級生や後輩がすでに社会人として働いている中で、自分は勉強のみしかしておらず、社会から取り残されているような焦りを感じやすい点が1つ目のデメリットになります。

また、アルバイトすらしておらず、貯金もない場合は、学費や生活費について親や家族からの援助に頼らざるを得ない点もデメリットだといえます。

働きながら医学部を再受験する場合のメリットデメリット

これに対して、働きながら医学部を再受験するメリットは以下のようになります。

まず、第一に働くことで社会との接点を保ちながら受験勉強を行うことができます

再受験の勉強に専念する場合のデメリットとしてあげたように、勉強だけに専念すると社会とのつながりがなく、疎外感や焦りを感じやすくなってしまいます。

こういった疎外感や焦りを感じることが少なくなるというのは、働きながら医学部を再受験するメリットだといえます。

また、最悪、医学部に合格できなかった場合は、働いている職場で働き続けることも選択できるため、人生の保険をかけることができるというのもメリットだといえます。

これらのメリットに対し、働きながら医学部を再受験するデメリットとしては以下のようなものが考えられます。

まず、再受験の勉強に専念する場合に比べて、勉強時間の確保が難しいというのがデメリットになります。

医学部合格のためにはまとまった勉強時間の確保が必要です。

たとえば正社員として働く場合、たとえ残業がなくても1日8,9時間は拘束されることになります。

このような労働の後で、勉強時間を確保することはかなり難しいといわざるを得ません。

また、働いて疲れた心や体で勉強しなければいけないというのは、なかなかしんどいです。

疲れた体に鞭打って勉強しなければならないのは、働きながら医学部を再受験する場合のデメリットになります。

働きながら勉強するためのオススメの職場は?

では、働きながら医学部を再受験するのにオススメの職場はどのような仕事でしょうか。

たとえば、他の資格ですが、税理士試験の受験生が科目合格の段階で税理士事務所で働きながら受験するようなケースが現実にもみられます。

この医学部版でいえば、医療事務などの仕事につくといったことが考えられますが、これはオススメできません。

税理士試験の場合、会計事務所の仕事で扱う内容は多少なりとも税理士試験に関係することもありますが、クリニックでの医療事務などの仕事が医学部の受験に役立つことはほとんどありません。

その意味で、やはり医学部の再受験に関係する仕事につくのが良いと考えられます。

医学部の再受験に関係するのは受験業界です。

ですから、受験業界である学習塾で働きながら、医学部の再受験を目指すのがおすすめといえます。

もちろん医学部の再受験と直接関係するのは大学受験です。

そのため、学習塾で働く場合、小学生や中学生の指導ではなく、高校生の指導のみの仕事に就くのが良いといえます。

高校生の指導といっても、高校1年生から受験生である高校3年生までありますが、受験生の指導だけに限定する必要はありません

高校1年生の範囲からも医学部の出題はあるのですから、高校1年生の指導を避ける必要はありません。

知り合いの塾の経営者は1人で高校生を相手に全科目を何年も指導するうちに「東大のどの学部でも合格する自信がついた」といっていました。(といっても塾経営まで勧めるわけではありませんが。)

また、学習塾には個別指導塾とマス指導の多人数学級の塾があります。

受験生相手にマス指導を行うにはプロ講師でないと難しいと思われますので、あまり現実的な選択肢ではありません。

なりやすいのは個別指導塾のアルバイト講師ということになります。

個別指導塾のアルバイトであっても週に5日も入れば、それなりのお金になります。

それだけで完全に自活することは難しいかもしれませんが、勉強と仕事の両立の観点からすると働くのはそのくらいに留めるのが無難だともいえます。

なお、個別指導塾の場合、集団指導の塾に比べて、生徒の学力レベルのバラツキは大きくなる傾向にあります。

低偏差値の高校で赤点ギリギリの子もいれば、東大や京大レベルの子もいます。

学力の低い生徒に対してわかりやすく教えることは、自分の理解を深め勉強の基礎的な体力を高めます

その意味で、高レベルの生徒のみならず低レベルの生徒に教えることも決して無駄にはなりません。

これが個別指導塾で高校生の指導をするのが、働きながら医学部を再受験するのに効果的な方法である理由になります。