8士業の勉強時間は?資格取得に必要な時間は?8資格の試験+αで比較

勉強ライフ

資格取得に必要な勉強時間は

世の中にはさまざまな資格(士業)がありますが、資格をとるためには試験に合格する必要があります。

それぞれの資格試験で、どのくらいの勉強時間が必要なのか資格取得に必要な士業の勉強時間を調べてみました。

司法試験(予備試験)

司法試験は、弁護士、検事、裁判官という法曹になるための試験です。

司法試験の受験資格を得るためには、法科大学院に進学するか、予備試験に合格する必要があります。

ここでは予備試験から法曹になるケースを考えます。

司法試験(予備試験)の合格に必要な勉強時間は、6,000時間から10,000時間程度といわれています。

ですから、平均すると8,000時間程度の勉強時間が必要になります。

もちろん、早い人だと3,000時間とかで合格する人もいますが、平均するとやはり8,000時間程度はかかっているようです。

毎日の勉強時間としては、司法試験合格者の多くは1日平均で10時間以上、多い人で15時間程度は勉強しているようです。

やはり司法試験合格のためには、勉強漬けの生活が必要になるようです。

公認会計士

公認会計士は、上場企業などの監査を行う会計監査人になるための資格です。

公認会計士試験に合格するための勉強時間は、少ない場合で3,000時間程度、通常は5,000時間程度必要だとされています。

1年で合格しようと思えば、毎日平均して8時間以上の勉強が必要になることになります。

そうすると2年で合格する目標なら毎日4時間以上の勉強で大丈夫かというと、そうはならない場合が多いです。

どの試験でもそうですが、合格するその1年間にしっかりと勉強した人が合格できます。

合格に必要な勉強時間を、(これから勉強する、もしくは、いままで勉強してきた)勉強年数で単純にならして考えるのは危険ですので注意しましょう。

不動産鑑定士

不動産鑑定士は、地価公示制度などにおける不動産の鑑定評価を行う資格です。

不動産鑑定士試験の合格のための勉強時間は、2,000時間程度だといわれていますが、多い場合だと5,000時間必要になることもあるようです。

合格する年にしっかりと勉強した人が合格することを考えると、1年間で2,000時間は必要だと考えておいた方が無難です。

そうすると、毎日の勉強時間は、平均して5時間以上は勉強する必要があることになります。

こんなにおもしろい不動産鑑定士の仕事<第3版>

時間

司法書士

司法書士は、不動産登記商業登記などを行う資格です。

司法書士試験に合格のための勉強時間は、少ない場合で1,500時間程度、通常だと3,000時間程度は必要だとされます。

毎日の勉強時間に換算すると、少ないケースでも毎日4時間以上の勉強が必要になることになります。

税理士

税理士は、税務申告の代理人になるために必要な資格です。

なお、弁護士や公認会計士、一定の勤続年数を超えた国税専門官は無試験で税理士に登録できます。

税理士試験に合格するには、短いケースで2,500時間、長いケースだと5,000時間以上の勉強時間が必要になります。

科目合格の仕組みをとっている税理士試験では、働きながら勉強する社会人の受験生が比較的多くいます。

そのため、仕事の状況によっては勉強が中断されることもあり、結果的に合格までにかかった勉強時間の幅が広くなっていると考えられます。

仕事の状況にもよりますが、複数年で合格することを目標とすれば、毎日3時間程度の勉強時間でも合格は可能だと考えられます。

中小企業診断士

中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格です。ほかの多くの資格と異なり独占業務ではないため、経営コンサルタントになるのに中小企業診断士の必ずしも必要ではありません。

中小企業診断士試験には1次試験(択一式)と2次試験(記述式)がありますが、両方に合格するためには、だいたい800時間から1,200時間程度は必要だとされています。

平均すると1,000時間程度で合格している人が多いようです。

中小企業診断士試験は、働きながら勉強する人が大半ですので、平均して毎日2、3時間の勉強時間をいかに確保するかが、合格にとって必要なことになります。

社会保険労務士

社会保険労務士(社労士)は、人事労務のスペシャリストとして、社会保険事務や給与計算の事務手続きなどを行う資格です。

社会保険労務士の勉強時間としては、短いケースだと400時間とか500時間で合格する人もいるようですが、多くはだいたい700時間から1,000時間程度は合格のためには必要なようです。

やはり社労士も働きながら勉強する人が多いので、中には仕事などを理由に1,500時間ほども合格までにかかってしまう人もいるようです。

毎日の平均では、2、3時間の勉強時間が社労士合格のためには必要だといえます。

行政書士

行政書士は官公庁などに対して提出する各種の書類の作成申請を代行する資格です。

行政書士試験に合格するためには、500時間から1,000時間程度の勉強時間が必要だとされています。

毎日の平均では1日あたり2時間程度は勉強する必要があるといえます。

時間2

(参考)医学部(再受験)

一旦他の大学などに進学してから医学部を再受験する場合の勉強時間です。

再受験生の場合、毎日10時間以上勉強して、複数年かかって合格するケースが多いです。

また、私大の医学部と国公立大の医学部では、合格のために必要な勉強時間が大きく異なります。

私大の医学部の方が、合格はしやすい半面、学費が高くなります。

学費が高いといっても、医師になってからの稼ぎで学費を回収することは十分に可能です。

ですから、国公立大の医学部のために多浪するくらいなら、払えるのであれば、私大医学部に進学し、一刻も早く医者になった方がいいといえます。

(参考)仕事

社会にでて働き始めてから、退職するまでだいたい100,000時間以上は仕事に費やすとされています。

それを思うと、難関資格の勉強に時間を費やすのも、費用対効果的にいえばアリなのかもしれませんね。

(おまけ)ブロガー

ブロガーとしてそれなりの結果を出すためには最低100から200程度の記事を書く必要があるとされています。

1つの記事の作成に何時間かけるかにもよりますが、1つの記事を作成するのに2時間かかるとすると、200時間から400時間程度でそこそこの結果が期待できるようです。

もちろん仮にブログから収入が得られたとしても、「仕事」にはなりませんが、試験に合格しなくてもいい分、副業としては気楽にはじめられそうです。