会計学

正規の簿記の原則の意義|網羅の意味、証憑の意味|企業会計原則

会計帳簿の記録

正規の簿記の原則の意義

正規の簿記の原則とは、企業会計原則における一般原則の一つです。

企業会計原則は、簿記や経理といった企業会計の実務指針で、その中の会計全般の基本となるべき原則が一般原則になります。

そして、正規の簿記の原則とは、企業会計は、すべての取引につき、正確な会計帳簿を作成しなければならないとする原則です。

つまり、正しい会計処理に基づいた記録をちゃんとつけてねというのが正規の簿記の原則の意義になります。

この正規の簿記の原則において、正確な会計帳簿といえるためには、以下の3つの要件を満たしている必要があるとされます。

3つの要件というのは、網羅性、検証可能性、秩序性の3つです。

正確な会計帳簿の要件:網羅性、検証可能性、秩序性の3つ

網羅性の意味

正規の簿記の原則における網羅性とは、会計帳簿に記録すべき事実がすべて、漏れなく記録されていることをいいます。

もれなく網羅的に記録されていなければいけないということが網羅性の意味になります。

検証可能性と証憑の意味

検証可能性とは、会計記録が証憑(しょうひょう)等の証拠書類によって裏付けられていることをいいます。

証憑の意味は、レシートとか領収書などの取引の証拠となる書類のことです。

会計記録の数字はその根拠となるレシートや領収書が必要だということが検証可能性になります。

秩序性の意味

秩序性とは、会計記録が一定の法則に従って秩序をもっていることです。

他との整合性が取れないイレギュラーな処理は認められないということが秩序性になります。

複式簿記か単式簿記か

会計帳簿の記録これらの正規の簿記の原則における網羅性、検証可能性、秩序性という3つの要件に最も適合するのは、通常、複式簿記だとされます。

複式簿記というのは、1つの事実を借方と貸方の2つの側面から記載する方法です。

たとえば、お金を借りたときに、お金を借りたという1つの事実に対し、手持ちのお金が増えたという側面と借金が増えたという側面の2つの側面を借方(左側)と貸方(右側)の両側に記載するのが複式簿記になります。

これに対し、単式簿記というのもあります。

単式簿記というのは、1つの事実を1つの側面からしか記載しないものです。

イメージとしてはおこづかい帳や家計簿などが単式簿記になります。

おこづかい帳や家計簿は、現金主義に基づいてお金の出入りがあったときに、その原因と金額だけを書くものですので、単式簿記だといえます。

ですが、たとえ単式簿記であっても、これらの正規の簿記の原則の3つの要件を満たしていれば認められるとされます。

つまり、網羅性、検証可能性、秩序性という3つの要件を満たすものとしては、通常は複式簿記がいいんだけど、単式簿記でもこれらの3つの要件を満たしていれば、正規の簿記の原則の意義からしてOKですよということです。

以上が正規の簿記の原則のお話になります。

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