ハンセン指数とは|構成銘柄とチャート|ハンセン指数と上海総合指数の違い

株式投資

ハンセン指数(香港ハンセン株価指数)とは

ハンセン指数(香港ハンセン株価指数)とは、香港取引所(香港証券取引所・香港交易所)に上場している代表的な銘柄を対象とした株価指数です。

ハンセン指数は、英語ではHong Kong Hang Seng Index、略してHKHSI(またはHSI)と呼ばれており、1964年7月31日を100として、株式の時価総額の加重平均により算出されます。

ハンセン指数を算出しているのは、ハンセン銀行(恒生銀行)グループであるハンセン指数サービスという会社です。

ハンセン指数の特徴は、1つ銘柄の占有率が、10%までに制限されており、アリババやテンセントなど1つの大企業の株価の動きが指数に大きく影響しすぎることのないようにしています。

ハンセン指数の構成銘柄

ハンセン指数の構成銘柄には、テンセント、アリババ、ペトロチャイナ、CITIC 、中国銀行、シャオミ(Xiaomi)など日本でも有名な大企業が組み入れられています。(ハンセン銀行も構成銘柄です)

ハンセン指数の構成銘柄のリストは以下で確認できます。

ハンセン指数のチャート

ハンセン指数(HSI)のチャートは以下のリンクで確認できます。

ハンセン指数の過去の株価の推移

ハンセン指数の過去の株価の推移(ヒストリカルデータ)も、チャートと同様、みんなの株式で確認できます。

ハンセン指数の過去の最高値は、終値ベースで2018年1月26日の33,154.12、日中のザラバベースで2018年1月29日の33,484.08です。

ハンセン指数と上海総合指数の違い

上海総合指数とは、上海証券取引所における株価指数であり中国を代表する株価指数です。

この上海総合指数とハンセン指数の違いについて説明します。

まず、2つの株価指数の共通点は、香港を中国に含めて考えれば、ハンセン指数と上海総合指数はどちらも中国を代表する株価指数である点で共通しています。

また、どちらの指数も株式時価総額の加重平均により計算される時価総額加重平均型の株価指数である点で共通しています。

ですが、ハンセン指数は香港証券取引所における株価指数であるのに対し、上海総合指数は上海証券取引所(SSE)における株価指数である点で違います。

また、構成銘柄数もハンセン指数は100銘柄に満たないのに対し、上海総合指数は1500以上の銘柄を対象としている点で違います。

値動きについてはハンセン指数と上海総合指数は日々の値動き自体は同じような値動きをしますが、中長期でみると、ハンセン指数はコロナショック前の高値(2018年1月の最高値)を2021年3月の時点では更新できていませんが、上海総合指数は10年間の高値であるチャイナショック前の高値(2015年6月)の高値を更新しています。

ですが、一方でハンセン指数はリーマンショック前の高値(2007年11月)を2018年には更新していますが、上海総合指数はリーマンショック前の高値(2007年10月につけた最高値)を2021年3月の時点では更新できていません。

この点から、中国本土の株式市場はリーマンショック(2008年)とチャイナショック(2015年)の影響が大きく、(まだ本格的には崩壊してはいないものの)中国バブルの崩壊の影響が残っているのに比べ、(すでに十分下げていたためか)コロナショック(2020年)の影響はそれほど大きくはなかったといえます。

一方、香港の株式市場はリーマンショックやチャイナショックよりも2020年のコロナショックの影響が大きいといえますが、同時に香港については2019年・2020年の香港民主化デモの影響が大きく資本の逃避であるキャピタルフライトが生じていると考えられます。

ハンセン指数のルールの変更

ハンセン指数は今後、銘柄数の増加、占有率の上限の抑制(10%から8%へ)が予定されています。

これによって時価総額の大きな銘柄の値動きにより翻弄されずに香港市場全体の値動きをあらわすことが期待されます。