FXは怖い?fxが怖い理由はレバレッジ|レバレッジの意味と25倍規制

2019年5月19日FX, 投資

FXは怖いというのは本当?

FXというのは、通貨証拠金取引のことですが、よく「FXは危ない」とか「FXは怖い」といわれます。

FXは怖いというのは本当でしょうか。

たしかに、FXで1日で数百万円損をしたとか、数千万円の損失を出したという話をきくことがあります。

FXで本当に怖いのはレバレッジの掛けすぎ

ですが、FXにおける投資の対象である通貨の値動きは1日に数銭や数十銭であることがほとんどです。

ドル円の相場で1円以上値動きする日はそれほど多くありません。

仮に1円以上の大きな値動きした日であっても、1ドル100円の場合で1%の値動きですので、大きいといってもその大きさの程度は知れているといえます。

その意味で投資対象の値動きの大きさとしては、株や金などに比べてFXが大きいというわけではなく、その意味でFXが怖いという理由にはなりません。

ただ、FXをトレードする人の多くはレバレッジ取引をしていることがほとんどです。

レバレッジというのは、保有資産を担保として保有資産以上の金額を取引することをいいます。

(FXを通貨証拠金取引というのは、証拠金を担保に通貨を取引することに由来します。)

レバレッジは、テコの原理の「テコ」のことを意味します。

テコの原理により、小さな力で大きな仕事をこなすように、レバレッジを掛けることで、小さな証拠金を元手に大きな金額の取引を行うことができるわけです。

そして、FXの取引を行うトレーダーはこのレバレッジを活用して、もともと持っている金額以上の取引を行っています。

たとえば、10万円の資金でレバレッジ1倍でFXの取引をした場合、ポジションは10万円ですが、5倍のレバレッジをかければ50万円分のポジションを持つことになります。

そして、レバレッジが10倍なら100万円分のポジションを持つことになります。

為替市場の一日の値動きはそれほど大きくはありませんが、中長期でみると10%以上の値動きをすることもザラにあります。

10倍のレバレッジを掛けているときに為替市場がポジションとは反対方向に10%以上逆行した場合、損失は100%以上となってしまいます。

損失が100%を超えるともともとの資金だけでは損失をまかないきれないため、追証(おいしょう)として追加で資金(証拠金)を入金しなければならなくなります。

もともとの資金以上の損失をこうむる可能性があるというのがレバレッジが怖い理由です。

過剰レバレッジによる損失拡大を回避する仕組み

このような過剰なレバレッジを回避する仕組みとして、FX取引では強制ロスカットとレバレッジ規制が導入されています。

FX業者による強制ロスカット

ロスカットとは、損切(そんきり)のことであり、ある水準(一定のパーセントや特定の値)以上の損失が出た場合にポジションを決済(クローズ)することをいいます。

通常のロスカットはトレーダーが任意に設定できますが、強制ロスカットFX業者の側が強制的にロスカットを実施するものです。

強制ロスカットは、追証が発生する前に強制的にロスカットすることで、トレーダーの資金を守り、継続して取引をしてもらうことで、ひいてはFX業者の利益にもなるというWin-Winの仕組みだといえます。

ただし、為替相場の変動が急激かつ大きい場合、ロスカットが間に合わないことがあります。

そのため、強制ロスカットの仕組みがあっても、追証が発生する可能性はゼロではないので注意が必要です。

FXのレバレッジ規制

投資資金の上でトレーダーが破産する追証が発生する可能性があるのはレバレッジがあるためです。

そこで、レバレッジそのものを低く抑えさせることで追証の発生するリスクを抑えようというものがレバレッジ規制になります。

現在、日本国内のFX取引におけるレバレッジ規制は、25倍までとされています。

2018年にレバレッジの最大値を10倍までに規制する案が検討されましたが、個人投資家やFX取引業者などの反対のために見送られました。

レバレッジが25倍の場合、4%のポジションから逆行する値動きで投資資金の100%を失うことになります。

さきほどみたように4%以上の値動きなんてものはよくあることですので、常に25倍ものレバレッジを掛けるなんて方法はおすすめできません。

必要なのは適切なポジションサイジングの戦略

FXのトレードでは、いつ取引するか(仕掛け、エントリー)のタイミング、いつ決済するか(手仕舞い、クローズ)のタイミング、いくらかけるか(ポジションサイジング)を決める必要があります。

このうち多くのFXトレーダーはいつ取引するかの話ばかりに注目してしまい、決済やポジションサイジングについてはおろそかになりがちです。

特に、いくらかけるかというポジションサイジングは多くのトレーダーから軽視される傾向にあります。

FXにおけるポジションサイジングの戦略というのは結局、その取引でレバレッジをどれだけ掛けるかというレバレッジ戦略にほかなりません。

固定のレバレッジ(倍率)で取引する方法もありますし、トレード(取引)ごとにレバレッジを能動的に変化させる方法もあります。

いずれにしてもそのトレードでどれだけレバレッジを掛けたらいいのかをしっかり考えて取引する必要があります。

適切なレバレッジとは

適切なレバレッジとは、そのトレードで発生する可能性がある損失が生じても大丈夫な程度に十分に低いレバレッジです。

そのためには、トレードをする前にロスカット水準(強制ロスカットではなく自分で設定する任意のロスカットレート)から計算される損失予定額を明らかにする必要があります。

トレードで一番大切なのは儲けることではなく、破産(退場)しないことです。

そのためには、すべてのトレードにおいて、仮に損失が生じても耐えられる程度のレバレッジで取引する必要があるといえます。