CFDその他の投資

CFDとは?CFD取引の魅力やメリットデメリットを株と比較してみる

CFD

CFD取引とは

CFDとは、Contract for Differencesの略で、日本語では差金決済取引という意味になりますが、そのままCFD取引とよばれることがほとんどです。

日本株や日経平均といった日本の株価指数、外国株やS&P500などの外国の株価指数、為替や商品などを対象にレバレッジをかけた投資を行うことができるのがCFD取引の特徴になります。

CFDと株(現物株、信用取引、株価指数先物)の比較

たとえば日経平均株価をトレードする場合、日経平均株価は株価指数ですので、そのままでは投資や取引をすることはできません。

もちろん日経平均の構成比率に合わせて225の構成銘柄の株をすべて買えば日経平均を買うのと同じですが、個人投資家には難しいです。

そこで、かわりに日経平均に連動する金融商品に投資することになります。

考えられる投資対象としては、

  • 現物株として日経平均に連動するETF(株価指数連動型上場投資信託)を購入する
  • 信用取引により日経平均に連動するETFを購入する
  • 先物取引により日経平均の先物を購入する
  • CFD取引により日経平均のCFDを購入する

などの方法が考えられます。(ほかにもコールオプションを買う、プットオプションを売るなどの方法もありますが省略します。)

これらの方法にはどういった特徴があるでしょうか、比べてみましょう。

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
取引所ありありありなし(あり)
投資対象個別株・ETF個別株・ETF株価指数先物CFD(個別株・ETF・株価指数・商品・為替・VIXなど)
レバレッジなし(レバレッジETFなら2倍)3倍まで10倍から20倍程度5倍から20倍程度
追証リスクなしありありあり
売りからの取引できないできるできるできる
取引時間日中のみ日中のみ日中+夜間24時間(または外国市場の日中時間のみ)
配当・分配ありありなしあり
期日(限月)なし制度信用:あり(6ヶ月)一般信用:なしあり(3ヶ月・1ヶ月)なし
金利の受払なしありなしあり
呼び値(刻み幅)10円10円10円・5円1円

比較1:取引形態

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引

まず、取引形態についてですが、現物株取引というのは、証券会社を通じて証券取引所で株を買う取引をいいます。

また、信用取引は、証券会社に預け入れた預入金を担保に預入金以上の金額の株を購入できる取引です。

一方、先物取引は、証券会社に預け入れた証拠金を担保に先物市場で先物を購入する取引をいいます。

最後に、CFD取引は、証券会社に預け入れた証拠金を担保にCFD業者からCFDを購入する取引をいいます。

比較2:取引所の有無

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
取引所ありありありなし(あり)

現物株取引、信用取引、先物取引は取引所で行う取引所取引になります。

これに対し、CFD取引の場合、CFD取引所というものはありませんので、CFD業者と投資家との間の1対1の相対取引になります。

CFD業者の財務や信用などのリスクがある点はCFD取引のデメリットになります。

なお、CFDに似た取引として東京金融取引所の「くりっく株365」がありますが、これは取引所を経由した取引になります。

比較3:投資対象

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
投資対象個別株・ETF個別株・ETF株価指数先物CFD(個別株・ETF・株価指数・商品・為替・VIXなど)

まず、投資対象ですが、現物株取引の場合、国内の日本株かETFに投資できます。日経平均を取引する場合は日経平均に連動するETF(証券コード:1321、1570など)を購入することになります。

信用取引の場合も投資対象は現物取引と同じです。

先物取引の場合、先物市場に上場している先物が対象になります。日経225指数の場合は日経平均先物のラージか先物miniを購入することになります。

CFD取引の場合、CFD業者を通じて取引できるCFDが対象です。日経平均株価の場合、日経平均のCFDを購入します。

比較4:レバレッジ

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
レバレッジなし(レバレッジETFなら2倍)3倍まで10倍から20倍程度5倍から20倍程度

レバレッジとは、テコの原理の「テコ」のことです。レバレッジをかければ、小さな資金で大きな取引を行うことができます。

現物株取引の場合、レバレッジをかけることはできません。

ただし、(NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ上場投信(証券コード:1570)のようにレバレッジのかけられたETFというものも存在します。

1570の場合、日経平均株価の2倍の値動きをすることになるため、現物株であってもレバレッジの効いた取引を行うことができます。

信用取引の場合、最大で3倍までレバレッジをかけることができます。

現物株を担保に、信用取引を行うことでより大きなレバレッジをかけることもできますが、そのような「2階建て」の取引は危険性が大きく避けたほうがよいとされます。

先物取引では、10倍から20倍程度のレバレッジをかけることができます。

レバレッジはかけなければいけないというわけではありませんので、レバレッジをかけないレバレッジ1倍未満の(証拠金と同じ金額未満の)取引をすることもできます。

どのくらいレバレッジをかけるかをポジションサイズの調整という意味でポジションサイジングといいます。

先物は自由にレバレッジをかけられるため、ポジションサイジングをしっかりと考える必要があります。

CFD取引の場合、投資対象により5倍から20倍程度のレバレッジをかけることができます。日経平均の場合、先物と同程度のレバレッジをかけることができます。

ですから、先物と同様に、ポジションサイジングをしっかりと考える必要があります。

比較5:追証リスク

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
追証リスクなしありありあり

取引のために担保とした証拠金と取引後に発生した損失を合計した金額と取引に必要な証拠金を比べて、証拠金が足らなくなった場合、足らなくなった金額を追加で証拠金として積み増す必要があります。

これを追証(追加証拠金の意味)といわれます。

現物株取引では、レバレッジはかけないため追加証拠金はありません。

信用取引や先物取引、CFD取引は、レバレッジをかけて取引をするため、追加証拠金が発生する可能性(=リスク)があります。

比較6:売りからの取引

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
売りからの取引できないできるできるできる

現物株取引の場合、買いからしか取引に入ることはできません。

一方、信用取引、先物取引、CFD取引の場合、買いからも売りからも取引をはじめることができます。

買いからの取引の場合、値上がりすれば利益になりますが、売りからの取引の場合は、値下がりしたときに利益になります。

比較7:取引時間

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
取引時間日中のみ日中のみ日中+夜間24時間(または外国市場の日中時間のみ)

現物株取引と信用取引の場合、証券取引所があいている日中の時間のみ取引することができます。日本株の場合は午前9:00から午後3:00が日中の時間になります。

先物取引の場合も、取引できるのは取引所があいている時間だけですが、先物市場の時間は株式市場よりも長いですし、夜間市場もあるため、24時間に近い時間取引することができます。

CFD取引では、一部の時間を除いて24時間取引することができます。

ただし、外国株のETFなどは外国の株式市場があいている時間しか取引できません。

たとえば、アメリカ市場は日本の夜中から早朝にかけてあいていますのでその時間しか取引することはできません。

比較8:配当・分配の有無

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
配当・分配ありありなしあり

現物株取引と信用取引の場合、個別株であれば配当金を受け取ることができますし、ETFの場合も銘柄によっては分配金を受け取ることができます。

また、CFD取引も、銘柄によって分配金を受け取れます。

これに対し、先物取引は、配当にあたる分配金はありません。

比較9:期日(限月)

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
期日(限月)なし制度信用:あり(6ヶ月)一般信用:なしあり(3ヶ月・1ヶ月)なし

現物株取引の場合、取引に期限や期日というものはありません。

いつまでも株を保有することができます。

信用取引では、制度信用取引の場合、6ヶ月以内に決済する必要があるため期限があります。

一方、一般信用取引の場合、期限はありません。

先物取引は、限月制度により、日経225先物のラージなら3ヶ月ごと、先物miniなら1ヶ月ごとに期限があります。

期限である限月をまたいで取引する場合、期限間近の先物を売って、長い期限の先物を買うという「乗り換え(ロールオーバー)」が必要になります。

CFD取引の場合、期限はありません。証拠金が許す限りは、いつまでもCFDを保有することができます。

比較10:金利の受払の有無

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
金利の受払なしありなしあり

現物株の場合、自分で株を持っているという状態ですので、金利の支払いなどはありません。

また、先物取引も金利分の効果により期限の近い期近と期限の遠い期先で期先のほうが高くなることはありますが、金利の支払いそのものをすることはありません。

これに対し、信用取引における信用買いは株を借りている状態ですので、金利負担が発生します。

また、CFD取引も銘柄にもよりますが金利分の調整金が発生することがあります。

比較11:呼び値

取引形態現物株取引信用取引先物取引CFD取引
呼び値(刻み幅)10円10円10円・5円1円

呼び値とは、取引における価格帯ごとの注文できる最小の値幅のことで、刻み値ともいいます。

日経平均株価が20,000円台だとすると株の場合は呼び値は10円ですので、現物株取引や信用取引の呼び値は10円になります。

これに対し、先物取引の場合、日経平均先物ラージなら呼び値は10円、先物miniなら呼び値は5円となります。

これに対し、CFD取引では日経平均のCFDの呼び値は1円単位になります。

CFD取引の魅力(メリット)とは

以上から、いろいろな観点から現物株取引、信用取引、先物取引、CFD取引と比べてきましたが、CFD取引の1番の魅力(メリット)は、やはりさまざまな投資対象を取引できる点です。

日本株のみならず、外国株や外国の株価指数、外国のETF、商品、VIXなどのボラティリティ商品まで1つの口座でトレードできるのはCFDならではの魅力になります。

この点では、CFDの中でも店頭CFDといわれるCFD業者を相手に取引をする相対取引によるCFDがもっとも投資対象が豊富だといえます。

逆に、日経平均株価を専門にトレードをするような場合は、呼び値や取引時間で優れた点がCFDにはありますが、先物でも十分代替は可能なレベルです。

自分のトレードスタイルに応じてどのような取引をするかを選びましょう。