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大学の学部の選び方に迷ったら|仕事に直結する学部は|後悔しない決め方とは

大学の学部の選び方とは

大学にはさまざまな学部がありますが、どんな学部を選べばいいのかよくわからない人も多いと思います。

大学の典型的な学部には、文系学部だと文学部、経済学部、法学部、教育学部などがありますし、理系学部でしたら工学部、理学部、農学部、医学部、薬学部などがあります。

大学受験をするにあたり、どのような点で学部選びをすれば良いのでしょうか。

大学の学部の選び方に迷ったときに役立つ後悔しない学部の探し方・決め方をわかりやすく説明します。

大学の学部の探し方・選び方の基準の分類

大学の学部を決めるにあたって、どのような基準(視点、観点)で学部を選ぶかという意味で複数の方法があります。

  1. 面白い研究をしている学部や興味のある学問を学べる学部で選ぶという面白さや興味を優先するという基準
  2. 自分の偏差値に応じて一番偏差値の高い大学・学部に決めるという偏差値を優先するという基準
  3. 将来就きたい仕事に役立つ学部を選ぶという仕事を優先するという基準
  4. 地元(自宅)から通える範囲で①から③のいずれかを満たす学部を選ぶという地元を優先するという基準
  5. 家計(経済的な事情)を満たす範囲で①から③(下宿が難しい場合は④も)を満たす学部を選ぶというお金を優先するという基準

などが学部探し・学部選びの基準になります。

これらの①面白さ、②偏差値、③仕事、④地元、⑤お金という複数の学部選びの基準の中でどのような基準を優先すべきなのでしょうか。

大学の学部選び:後悔しない選び方とは

学部の選び方は自由ですが、結局のところ、大学の学部選びの基準は、自分があとで後悔しない方法により決めるべきだといえます。

この「あとで」というのは後悔を感じるタイミングとして2つのタイミングがあります。

2つというのは、大学時代の後悔と仕事をしてからの後悔という2つです。

大学時代の後悔

実際に学部の勉強をしてみてからのタイミングで生じる後悔が大学時代に感じる後悔です。

この大学時代の後悔としては、勉強が面白くない、つまらない、興味を持てないという内容がメインになります。

こういった後悔を減らすためには、学部選びの際に面白さや自らの興味を基準として大学や学部を選ぶべきだということになります。

よくいわれることとして、大学生活はモラトリアムだという人もいます。

モラトリアムというのは、執行猶予とか猶予期間などという意味ですので、厳しい大学受験を終えて就職するまでの猶予期間が大学時代だということになります。

大学時代がモラトリアムだとすれば、好きなようにすごせばいいことになります。

その意味では、学部選択においても面白さを基準に選んでおけば特に問題はないことになります。

面白さで学部選びをすれば、(理想と現実のギャップが小さければ)入学後の学部の勉強をしてから後悔することは少なくなります。

仕事をしてからの後悔

一方で、もう1つの後悔は大学を卒業後、仕事をしてから(もしくは卒業間近の就職活動を始めてから)のタイミングで生じるものになります。

この仕事をしてからの後悔というのは、希望の仕事に就けなかったという後悔です。

このような後悔を減らすためには、大学選び学部選びの段階から卒業後の仕事を基準に考えるべきだということになります。

学部選びではどちらの後悔を重視すべき?

大学の学部を決める際には、以上の2種類の後悔のうち、どちらを重視すべきでしょうか。

どちらもないに越したことはありませんが、より重要なのは、仕事をしてからの後悔だといえます。

勉強が面白くない・つまらないという大学時代の後悔が続くのは大学時代だけ、つまり、せいぜい続いたとしても4年(もしくは6年)です。

ですが、希望の仕事に就けなかったという仕事をしてからの後悔はひどい場合だと退職するまで40年以上続くことになります。

もちろん多くの人は、転職したり、最初は好きではなかった仕事を続ける中で面白さややりがいを見つけたりして、折り合いをつけていくものですが、人生への影響という点では4年と40年では比較するまでもなく、働いてからの影響が大きいといえます。

その意味で大学の学部を探す際に「あとで後悔し続けない」ためには、仕事を基準に学部を選ぶべきだといえます。

そうすると、「やりたい仕事だけどその勉強は嫌い」というパターンも出てきますが、面白くない勉強、つまらない講義であっても、自分のやりたい仕事に直結する学部であれば、我慢して勉強する必要があるといえますし、先にやりたい仕事がみえていれば、勉強の嫌さも我慢できるのではないでしょうか。

学部選びで後悔しないように家族やお金と相談する

また、学部選びの基準の中の地元(地元志向の強さ)やお金(家庭(家計)の台所事情・お金の許容範囲)というのは、学部を選ぶ際の制約条件になってきます。

これらについて考えてみます。

まず、地元志向については、自分自身の意向と親(保護者)の意向の場合に分けられます。

自分自身の意向でしたら、好きにすれば良い話です。

大学に通う4年(または6年)すら、地元から離れたくないというくらい地元が好きなのであれば、地元にある大学の中から仕事を中心に学部選びをすれば良いです。

自分は東京などの県外に出たいのだけれど、親(保護者)の意向(金銭以外の意向、たとえば、高齢だから近くにいてほしいなど)で地元の大学にしか行けないという場合、やりたい仕事に関係する学部が県外にしかないのであれば、(就職のときは地元に戻ってくるからなどということで)親(保護者)をなんとか説得する必要があります。

次に、金銭的な事情で地元の大学や国公立大学にしか行けないという場合、地元や国公立大学の中に仕事に結びつく大学があればいいのですが、ない場合は下宿をしたり、私立大学に通う必要が出てきます。

この場合は、(奨学金制度を利用するとしても)お金を出してくれる親(保護者)をなんとか説得しなければなりません。

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仕事に直結する学部を選ぶべき

以上から、学部選びの基準としては、まずは仕事を基準に選ぶのが望ましいといえます。

まずは、大学の勉強と一番関連が深い大学教授という仕事から考えてみます。

どの学部でも将来の仕事として大学院に行きマスター(修士号)・ドクター(博士号)を取得し、大学教授を目指すというアカデミックな進路を目指すのであれば、その学部で勉強するしかありません。

たとえば、法学の教授になりたければ、法学部に行くしかありません。

一方で、それ以外の仕事に就くことを目指す場合は、その仕事との一番関連が深い学部を選ぶことになります。

では、具体的にはどのようにして学部を選べばよいのでしょうか。

仕事の種類は千差万別ですので、難しい面がありますが、仕事との関係性が深い学部とそれほどでもない学部があります。

文系学部で仕事に直結する学部は

文系学部の中で、仕事に結びつきやすい学部は、経済学部、法学部、教育学部です。

一方で、比較的仕事に結びつきにくい学部は、(あえてあげると)文学部になります。

具体的には、公認会計士や税理士になるのであれば、経済学部で関連の内容である簿記や会計を学ぶことができるため、経済学部に行くのが有利になります。

また、弁護士や検事などの法曹や司法書士、行政書士を目指すのであれば、法学部で関連する内容である法律を勉強することができます。

そして、一般的に銀行や商社、メーカーの文系職などのサラリーマンも雇う側の企業は法学部や経済学部の学生を好みますので、ビジネスマンとして財界への就職を目指すのであれば法学部か経済学部のどちらかが有利になります。

一方、小中学校の先生になるのであれば教育学部に行く必要があるといえます。

これに対して、文学部は高校の国語や世界史の先生になるのであれば、文学部の文学科や歴史学科に行く必要があるといえますが、それ以外の学科の場合、他の学部に比べ直結する仕事が少ない学科が多い学部だといわざるを得ません。

ただし、文系学部の場合、学校の先生などを除けば他学部出身者であっても公認会計士や弁護士などの仕事に就くことは不可能ではありませんので、(理系よりは)学部選択の自由度は高いといえます。

ですが、自由度が高いということは、いいかえれば「誰でもできる」ということであり、競争はその分激しくなります。

そのため、その学部に「入ったもの勝ち」ということにはならないため、大学に入ったからといってこれで安泰とはいかないのは文系学部に共通した特徴だといえます。

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理系学部で仕事に直結する学部は

理系学部の中にも仕事に関連の深い学部とそうでない学部があります。

理系学部の中の工学部、医学部、薬学部は仕事との結びつきが比較的深い学部です。

一方で、理系学部の中で理学部と農学部は仕事との結びつきが相対的にあまりない学部になります。

医師や看護師になるには医学部に行く必要がありますし、薬剤師になるには薬学部に行く必要があります。

医学部と薬学部の2つの学部は一番仕事に直結した学部だといえます。

また、工学部も大学で勉強したことをそのまま仕事に活かす機会が多く、多くの人は大学院まで進んでからメーカーなどの企業へと就職します。

一方で、理学部農学部の場合、理学部生物学科や農学部生命資源学科なら、バイオ系の研究職として食品メーカーなどに就職することもできます。(生命資源学科は、大学の中には生命資源学部として、学部として独立している大学もあります。)

ですが、理学部数学科などアカデミックな進路以外就職先が限られたり、農学部の林学科(林産学科)や昆虫学科のように木造住宅のメーカーや殺虫剤のメーカーくらいしか民間では就職先が限られる学科も多いのが理学部や農学部の特徴です。

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一番仕事に直結する学部は医学部・薬学部

やはり文系理系含めてすべての学部の中で、一番仕事に直結している学部は医学部と薬学部です。

そういった意味で、学部選択というより職業選択に近いのが医学部と薬学部だといえます。

これらの学部は、大学受験でその先の仕事まで決めてしまい、就活(正確には就活における職種選択)という人生の競争期をある程度終えられる点で人生の見通しが立てやすい学部だといえます。

ただ、今後のAI時代の到来を考えると、薬剤師は仕事が減っていくともいわれています。

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そういった意味では、仕事との関連と将来の安定の視点だけで考えると、医学部に進んでおくのが一番無難だといえるかもしれません。

なお、医学部には医学科と看護学科がありますが、仕事内容への興味がどちらも同じだとすると、あとは別の基準である偏差値とお金(学費として払えるお金)との相談になります。

看護師は仕事は大変ですが、平均給料は(男性も含めた)全職業の平均を上回っています。

その点では、金銭的な意味での生活は安定するといえ、どちらの学科に進むとしても医学部であればひとまず安泰といえるのではないでしょうか。(もちろん医療系の仕事に就きたい意思があることが大前提ですが。)

以上をふまえて、後悔しない学部選びをしてください。

大学の学部選びに迷ったときの学部を探し、決める基準についてのお話は以上になります。