米国株投資

米国株連続増配銘柄の配当利回り&配当性向ランキング【2018年版】

連続増配銘柄

米国市場の30年以上連続増配銘柄ランキング

日本株の場合、連続増配銘柄のトップは花王(証券コード4452)が最高で連続増配年数は29年ですが、米国株だと連続増配年数が30年以上の銘柄がゴロゴロしていて2018年8月現在では93社あります。

米国株の連続増配銘柄を増配年数でランキングしてみます。

順位企業名ティッカー増配年数配当利回り配当性向
1American States WaterAWR63年1.7%56%
2Dover Corp.DOV62年2.3%42%
3Genuine Parts Co.GPC62年3.0%59%
4Northwest Natural GasNWN62年2.9%算出不能
5Parker-Hannifin Corp.PH62年1.8%34%
6Procter & Gamble Co.PG62年3.5%73%
7Emerson ElectricEMR61年2.7%72%
83M CompanyMMM60年2.6%62%
9Cincinnati FinancialCINF58年2.8%110%
10Vectren Corp.VVC58年2.5%84%
11Coca-Cola CompanyKO56年3.3%113%
12Johnson & JohnsonJNJ56年2.7%66%
13Lowe’s CompaniesLOW56年1.9%42%
14Colgate-Palmolive Co.CL55年2.5%63%
15Farmers & Merchants BancorpFMCB55年1.9%37%
16Lancaster Colony Corp.LANC55年1.7%50%
17Nordson Corp.NDSN54年0.9%20%
18Hormel Foods Corp.HRL52年2.1%47%
19Tootsie Roll IndustriesTR52年1.2%40%
20ABM Industries Inc.ABM51年2.2%69%
21California Water ServiceCWT51年1.8%21%
22SJW Corp.SJW51年1.7%47%
23Stanley Black & DeckerSWK51年1.8%38%
24Target Corp.TGT51年3.2%54%
25Commerce BancsharesCBSH50年1.4%27%
26Federal Realty Inv. TrustFRT50年3.2%139%
27Stepan CompanySCL50年1.0%19%
28Altria Group Inc.MO49年4.8%73%
29Connecticut Water ServiceCTWS49年1.9%30%
30H.B. Fuller CompanyFUL49年1.1%43%
31National Fuel GasNFG48年3.2%51%
32Sysco Corp.SYY48年2.1%58%
33Black Hills Corp.BKH47年3.2%19%
34Computer Services Inc.CSVI47年2.8%52%
35Leggett & Platt Inc.LEG47年3.5%62%
36MSA Safety Inc.MSA47年1.5%70%
37PPG Industries Inc.PPG47年1.7%40%
38Universal Corp.UVV47年4.3%84%
39W.W. Grainger Inc.GWW47年1.6%40%
40Becton Dickinson & Co.BDX46年1.2%400%
41Helmerich & Payne Inc.HP46年4.6%算出不能
42Kimberly-Clark Corp.KMB46年3.5%81%
43PepsiCo Inc.PEP46年3.2%68%
44Tennant CompanyTNC46年1.0%82%
45Gorman-Rupp CompanyGRC45年1.3%41%
46Middlesex Water Co.MSEX45年2.0%66%
47Nucor Corp.NUE45年2.3%43%
48S&P Global Inc.SPGI45年1.0%29%
49VF Corp.VFC45年2.0%58%
50Wal-Mart Inc.WMT45年2.3%71%
51Consolidated EdisonED44年3.6%13%
52RPM International Inc.RPM44年2.0%50%
53Telephone & Data Sys.TDS44年2.5%算出不能
54United Bankshares Inc.UBSI44年3.7%59%
55Archer Daniels MidlandADM43年2.8%69%
56Automatic Data Proc.ADP43年2.0%71%
57Illinois Tool WorksITW43年2.2%42%
58RLI Corp.RLI43年1.2%55%
59Walgreens Boots Alliance Inc.WBA43年2.6%41%
60McDonald’s Corp.MCD42年2.6%52%
61MGE Energy Inc.MGEE42年2.0%58%
62Pentair Ltd.PNR42年1.6%24%
63Carlisle CompaniesCSL41年1.2%29%
64Clorox CompanyCLX41年2.8%70%
65Medtronic plcMDT41年2.2%49%
66Sherwin-Williams Co.SHW40年0.8%26%
67Community Trust Banc.CTBI38年2.9%48%
68Franklin ResourcesBEN38年2.7%29%
69Eaton Vance Corp.EV37年2.3%43%
70Old Republic InternationalORI37年3.7%45%
71Weyco Group Inc.WEYS37年2.6%60%
72AFLAC Inc.AFL36年2.2%28%
73Air Products & Chem.APD36年2.7%59%
74ExxonMobil Corp.XOM36年4.0%97%
75Sonoco Products Co.SON36年2.9%87%
76Bemis CompanyBMS35年2.7%282%
77Cintas Corp.CTAS35年0.8%23%
78AT&T Inc.T34年6.3%108%
79Atmos EnergyATO34年2.1%49%
80Brown-Forman Class BBF-B34年1.2%41%
81Universal Health Realty TrustUHT33年4.0%155%
82Brady Corp.BRC32年2.2%43%
83Donaldson CompanyDCI32年1.6%66%
84Eagle Financial ServicesEFSI32年2.5%39%
85McCormick & Co.MKC32年1.8%51%
86NACCO IndustriesNC32年2.0%18%
87T. Rowe Price GroupTROW32年2.4%41%
88Tompkins Financial Corp.TMP32年2.2%43%
891st Source Corp.SRCE31年1.8%35%
90Chevron Corp.CVX31年3.5%105%
91Mercury General Corp.MCY31年4.9%217%
92UGI Corp.UGI31年2.0%40%
93First Financial Corp.THFF30年2.0%30%

表にはありませんが、業種だと銀行がもっとも多く、ついで保険、機械装置、水ビジネスが同数で続いています。

セクターでみると金融、資本財、生活必需品がもっとも多く、つぎが公益事業でした。

連続増配銘柄

30年以上連続増配銘柄の配当利回りランキング

上のランキングを配当利回り順にかえてみてみます。

利回り順年数順企業名ティッカー増配年数配当利回り配当性向
178AT&T Inc.T34年6.3%108%
291Mercury General Corp.MCY31年4.9%217%
328Altria Group Inc.MO49年4.8%73%
441Helmerich & Payne Inc.HP46年4.6%算出不能
538Universal Corp.UVV47年4.3%84%
674ExxonMobil Corp.XOM36年4.0%97%
781Universal Health Realty TrustUHT33年4.0%155%
854United Bankshares Inc.UBSI44年3.7%59%
970Old Republic InternationalORI37年3.7%45%
1051Consolidated EdisonED44年3.6%13%
1190Chevron Corp.CVX31年3.5%105%
126Procter & Gamble Co.PG62年3.5%73%
1342Kimberly-Clark Corp.KMB46年3.5%81%
1435Leggett & Platt Inc.LEG47年3.5%62%
1511Coca-Cola CompanyKO56年3.3%113%
1643PepsiCo Inc.PEP46年3.2%68%
1726Federal Realty Inv. TrustFRT50年3.2%139%
1824Target Corp.TGT51年3.2%54%
1933Black Hills Corp.BKH47年3.2%19%
2031National Fuel GasNFG48年3.2%51%
213Genuine Parts Co.GPC62年3.0%59%
2267Community Trust Banc.CTBI38年2.9%48%
2375Sonoco Products Co.SON36年2.9%87%
244Northwest Natural GasNWN62年2.9%算出不能
2564Clorox CompanyCLX41年2.8%70%
269Cincinnati FinancialCINF58年2.8%110%
2734Computer Services Inc.CSVI47年2.8%52%
2855Archer Daniels MidlandADM43年2.8%69%
2912Johnson & JohnsonJNJ56年2.7%66%
3076Bemis CompanyBMS35年2.7%282%
317Emerson ElectricEMR61年2.7%72%
3268Franklin ResourcesBEN38年2.7%29%
3373Air Products & Chem.APD36年2.7%59%
3471Weyco Group Inc.WEYS37年2.6%60%
3559Walgreens Boots Alliance Inc.WBA43年2.6%41%
3660McDonald’s Corp.MCD42年2.6%52%
3783M CompanyMMM60年2.6%62%
3853Telephone & Data Sys.TDS44年2.5%算出不能
3910Vectren Corp.VVC58年2.5%84%
4014Colgate-Palmolive Co.CL55年2.5%63%
4184Eagle Financial ServicesEFSI32年2.5%39%
4287T. Rowe Price GroupTROW32年2.4%41%
4369Eaton Vance Corp.EV37年2.3%43%
4450Wal-Mart Inc.WMT45年2.3%71%
4547Nucor Corp.NUE45年2.3%43%
462Dover Corp.DOV62年2.3%42%
4720ABM Industries Inc.ABM51年2.2%69%
4888Tompkins Financial Corp.TMP32年2.2%43%
4972AFLAC Inc.AFL36年2.2%28%
5065Medtronic plcMDT41年2.2%49%
5157Illinois Tool WorksITW43年2.2%42%
5282Brady Corp.BRC32年2.2%43%
5332Sysco Corp.SYY48年2.1%58%
5479Atmos EnergyATO34年2.1%49%
5518Hormel Foods Corp.HRL52年2.1%47%
5656Automatic Data Proc.ADP43年2.0%71%
5746Middlesex Water Co.MSEX45年2.0%66%
5861MGE Energy Inc.MGEE42年2.0%58%
5986NACCO IndustriesNC32年2.0%18%
6049VF Corp.VFC45年2.0%58%
6152RPM International Inc.RPM44年2.0%50%
6293First Financial Corp.THFF30年2.0%30%
6392UGI Corp.UGI31年2.0%40%
6429Connecticut Water ServiceCTWS49年1.9%30%
6513Lowe’s CompaniesLOW56年1.9%42%
6615Farmers & Merchants BancorpFMCB55年1.9%37%
6721California Water ServiceCWT51年1.8%21%
685Parker-Hannifin Corp.PH62年1.8%34%
6985McCormick & Co.MKC32年1.8%51%
70891st Source Corp.SRCE31年1.8%35%
7123Stanley Black & DeckerSWK51年1.8%38%
7237PPG Industries Inc.PPG47年1.7%40%
7322SJW Corp.SJW51年1.7%47%
741American States WaterAWR63年1.7%56%
7516Lancaster Colony Corp.LANC55年1.7%50%
7683Donaldson CompanyDCI32年1.6%66%
7739W.W. Grainger Inc.GWW47年1.6%40%
7862Pentair Ltd.PNR42年1.6%24%
7936MSA Safety Inc.MSA47年1.5%70%
8025Commerce BancsharesCBSH50年1.4%27%
8145Gorman-Rupp CompanyGRC45年1.3%41%
8263Carlisle CompaniesCSL41年1.2%29%
8319Tootsie Roll IndustriesTR52年1.2%40%
8440Becton Dickinson & Co.BDX46年1.2%400%
8580Brown-Forman Class BBF-B34年1.2%41%
8658RLI Corp.RLI43年1.2%55%
8730H.B. Fuller CompanyFUL49年1.1%43%
8844Tennant CompanyTNC46年1.0%82%
8927Stepan CompanySCL50年1.0%19%
9048S&P Global Inc.SPGI45年1.0%29%
9117Nordson Corp.NDSN54年0.9%20%
9277Cintas Corp.CTAS35年0.8%23%
9366Sherwin-Williams Co.SHW40年0.8%26%

すると、電気通信のAT&T Inc.(T)が配当利回り6.3%と1位になり、ついで、保険のMercury General Corp.(MCY)が配当利回り4.9%で2位、タバコのAltria Group Inc.(MO)が配当利回り4.8%で3位となっています。

配当利回りは1株あたりの年間の配当金を株価で割って求められる指標であり、高いほうが望ましいといわれますが、その横の配当性向をみてみると、AT&T Inc.で108%、Mercury General Corp.は217%、Altria Group Inc.が73%となっています。

配当性向は、利益に対する配当の割合を示す値であり、この値が100%をこえているということは、その年の利益で年間配当金をまかなえていないことを意味しています。

なお、配当性向の欄が「算出不能」となっている銘柄は、直近の利益がマイナスであり、配当性向の算出ができないことをあらわしています。

そのため、配当性向の欄が「算出不能」の場合も、当然ながらその年の利益で年間配当金をまかなえてはいません。

年間配当金をその年の利益でまかなえていないということは、すなわち前の年までにためこんだ留保利益に手をつけていることを意味するため、実質的にはタコ配当に近いといわざるを得ません。

タコ配当とは、飢えたタコが自分の足を食べるさまにたとえて、利益からではなく利益を生み出す元本から配当をする状態をいいます。

連続増配銘柄といっても、タコ配当の疑いがあるような銘柄については避けたほうが無難だと思われます。

配当性向は高ければよいというものではない
→ タコ配当の疑いに注意

配当政策についての日米比較

伝統的に、日本企業の多くは、配当政策として、毎期一定額の配当金を支払うことを良しとしてきました。

もちろん利益は常に右肩上がりで上がっていくものではなく、良いときもあれば、悪いときもあり、場合によっては赤字ということもあります。

そのような場合でも、日本企業は毎年毎年一定の配当金を支払ってきたわけです。

これに対し、アメリカ企業の多くは、配当性向を毎期一定とし、儲かったら配当金を増やし利益が少なければ、配当金を減らすという考えを支持してきました。

これが伝統的な日米の配当政策に対する考え方ですが、アベノミクス以降、日本企業の多くも、ここでいうアメリカ企業のように配当性向を公表し、それに従って配当金を払うという方向にシフトしてきています。

ですが、上で見たような連続増配企業の中の一部は、アメリカ企業であっても、昔の伝統的な日本企業のように、会社の調子が悪くなってきていても過去の配当金を減らさずに、増配を選択してしまっている(選択せざるを得ない)ように思われます。

一方で、逆に、配当性向が低いままで長期の連続増配を達成している企業もあります。

たとえば、素材セクターのStepan Company(SCL)は配当利回りは1%と低くその意味では魅力に欠けますが、配当性向は19%と低い状態で、50年という長期に渡って連続増配を達成しています。

堅実さからいうと、このような企業の方がより堅実な経営を行っていると思われます。

連続増配銘柄≒毎期分配型投資信託:連続増配銘柄のデメリット

毎月分配金がもらえるような投資信託が一時流行りました。

こういった投資信託は、株価にあたる基準価格が上がっていても、下がっていても、一定の分配金がもらえたため、人気でした。

ですが、基準価格があがっていれば、問題ありませんが、下がっている場合は、元本部分を減らしてでも分配金の支払いがされてしまうため、タコ配当と同じような状況になります。

もちろん企業の経営に投下される資本(元本)と投資信託の投資のための資本(元本)は厳密には違いますが、再投資に回されず、利子が利子をよぶという複利効果が得られないという点では、配当も分配も同じだといえます。

企業が長期の連続増配にコミットするということは、投資信託で、毎期の分配を約束し、分配金を増やし続けるというのとよく似ています。

長期の連続増配は、連続増配できるくらい体力があるという1つの指標とはなりますが、その分、企業外への資金の流出が大きいともいえます。

受け取った配当金を自分で消費せずに、再投資すれば、投資家個人は複利効果を得られます。

ですが、配当している企業全体で複利効果を得ることはできません。

そのため、企業の本質的な価値の増加という点で、複利効果が得にくいというのが、連続増配銘柄のデメリットといえます。

そもそも連続増配銘柄への投資に意味はあるのか

ここまで連続増配銘柄をとりあげておいていうのも何ですが、そもそも連続増配銘柄の投資に意味はあるのでしょうか。

下のサイトでは連続増配銘柄とアメリカの株価指数であるS&P500中長期のパフォーマンスを比較しています。

それによると、成熟企業の多い連続増配銘柄企業は、IT産業などを含むS&P500指数のリターンを上回り続けることは難しいようです。

上記サイトでもいわれていますが、連続増配銘柄に投資するのは、リタイア(もしくはアーリーリタイア)後に分配を考えるようになってからでも十分だと思われます。

それまでは、S&P500指数などのインデックスに投資するか、銘柄選択に自身があればAmazonなどの成長株に投資する方がよいと考えられます。