上海総合指数とは|上海50指数・ハンセン指数との違い・構成銘柄・チャート・過去の株価の推移
上海総合指数とは
上海総合指数とは、中国を代表する株価指数で、上海証券取引所に上場する株(A株、B株)で構成される株価指数であり、英語ではSSE Composite Index(SSEC)と呼ばれます。(SSEは上海証券取引所(Shanghai Stock Exchange)のことです。)
A株とB株の違いは、A株は中国本土の投資家か一部の機関投資家のみが取引できるのに対し、B株は中国本土以外の海外投資家でも取引が可能な点が違いです。
上海総合指数の基準日は1990年12月19日で、基準日を100として算出されています。
上海総合指数は、構成銘柄の時価総額の加重平均により算出されます。
上海総合指数の構成銘柄数
上海総合指数の構成銘柄数は2020年1月の時点で1542です。
構成銘柄のリストが知りたいときは以下のサイトにリストがあります。
上海50指数とは
上海証券取引所における株価指数には、上海総合指数のほかに上海50指数があります。
上海50指数は上海総合指数と同様に、上海証券取引所における株価指数であり、英語ではShanghai Stock Exchange 50 Index(SSE 50 Index)と呼ばれます。
上海50指数は、上海証券取引所に上場しているA株のなかで、流動性が高く、規模の大きな50銘柄により構成された株価指数で、上海50A株指数とも呼ばれることもあります。
上海50指数も上海総合指数と同じく、構成銘柄の時価総額加重平均型の株価指数です。
上海総合指数と上海50指数の違い
上海総合指数と上海50指数は構成銘柄数が違います。上海総合指数の構成銘柄は1500以上であるのに対し、上海50指数の構成銘柄は名前の通り50銘柄です。
イメージとしては、上海総合指数が東証株価指数(TOPIX)に相当し、上海50指数がTOPIXコア30(または日経平均株価)にあたるとイメージすればいいと思われます。
なお、上海50指数の構成銘柄である50銘柄すべてを調べるには、英語版のWikipediaに載っています。
上海総合指数とハンセン指数の違い
次に上海総合指数とハンセン指数の違いについて説明します。
上海総合指数(Shanghai Composite Index)とハンセン指数(Hang Seng Index)は、どちらも中国の主要な株価指数ですが、異なる市場を対象としています。
以下はそれぞれの指数の特徴と違いについての説明です。
上海総合指数(Shanghai Composite Index)
- 市場: 上海総合指数は、中国本土の上海証券取引所に上場しているすべての株式を対象としています。これはA株とB株の両方を含みます。
- 開始年: 1991年に導入されました。(1991年7月15日 (正式開始)1990年12月19日 (仮運用))
- 構成銘柄: 上海証券取引所に上場しているすべての株式が含まれます。そのため、指数は多様な業種を反映しています。
- 目的: 中国本土市場全体の動向を示すことを目的としています。
- 通貨: 主に中国元(CNY)で取引されています。
ハンセン指数(Hang Seng Index)
- 市場: ハンセン指数は、香港証券取引所に上場している大手企業を対象としています。香港は中国の特別行政区であり、異なる経済環境を持っています。
- 開始年: 1969年に導入されました。
- 構成銘柄: ハンセン指数は、香港証券取引所に上場している約50の主要企業で構成されています。これには、銀行、保険、エネルギー、通信などの重要なセクターが含まれます。
- 目的: 香港市場の代表的な企業の動向を示すことを目的としています。
- 通貨: 主に香港ドル(HKD)で取引されています。
上海総合指数とハンセン指数の主な違い
- 市場の範囲: 上海総合指数は中国本土の市場全体をカバーしているのに対し、ハンセン指数は香港市場の代表的な企業に焦点を当てています。
- 構成銘柄数: 上海総合指数は非常に多くの銘柄を含む一方で、ハンセン指数は少数の主要企業に限定されています。
- 経済環境: 上海総合指数は中国本土の経済動向を反映しており、ハンセン指数は香港の経済およびその国際的なビジネス環境を反映しています。
これらの違いにより、投資家はそれぞれの指数を通じて異なる視点から中国経済の動向を把握することができます。
上海総合指数のお休みは
日本と中国では祝日が違うため、取引しようと思っても中国市場がお休みで取引できないなんてこともあります。そのため、中国市場の休み(休場日)には気をつけておく必要があります。
中国市場の休場日は以下の楽天証券のリンクで調べることができます。
上海総合指数ETFのおすすめは
上海総合指数のインデックスファンドとして投資することができるETFは、日本市場に上場しているETFではMAXISHuaAn中国株式(上海180A株)(証券コード:2530)があります。ただ、MAXISHuaAn中国株式(上海180A株)は、出来高が多くなく日によっては1桁の出来高しかない日もあるため、本格的に投資するには心もとないといわざるを得ません。
代わりにおすすめなのはNEXTFUNDSChinaAMC・中国株式・上証50連動型上場投信(証券コード:1309)です。NEXTFUNDSChinaAMC・中国株式・上証50連動型上場投信は上海50指数に連動するETFであり、こちらの方が2530に比べ出来高が大きいため、流動性が高くなっています。なので、上海総合指数の値動きそのものではありませんが、値動きはほぼ連動していると考えられることから、代替案としておすすめです。
上海総合指数のチャート
上海総合指数のチャートは以下のサイトで調べることができます。
上海総合指数 (.SSEC) : 株価チャート [SSE Composite index] – みんかぶ (minkabu.jp)
上海総合指数の過去の株価の推移
上海総合指数の過去の株価の推移(ヒストリカルデータ)を調べるには、チャートと同様、みんなの株式で調べることができます。
https://minkabu.jp/stock/.SSEC/daily_bar
上海総合指数についてのお話は以上です。