FX・株のトレード用語(日本語・英語)
FX・株のトレード用語(日本語・英語)の解説
トレードには専門用語が多く、トレード初心者にはわからない単語が多いです。
ここでは、FXや株、CFDなどのトレードに特有の用語・言葉を日本語と英語でまとめてみました。
株式についての用語
株式(Stock・Share)
株式会社の出資者である社員としての地位のこと。(この場合の社員は、従業員のことではなく出資者です。)イメージは、会社の所有権の共有持分のような感じです。そのため、株式の所有者(株主(Stockholder・Shareholder))は会社のオーナー(の1人)だとされます。
配当(Dividend)
会社が獲得した利益の一部を出資者である株主に分配すること
セクター(Sector)
株式市場における業種などによる銘柄の分類区分のこと
取引についての用語(株取引・FX取引・CFD取引など)
仕掛け(Entry)
新規に売買を始めること。エントリー(Entry)も同じ意味です。
例:「買いの仕掛け」
手仕舞い(Exit・Close)
売買を決済して終えること。エグジット/イグジット(Exit)、クローズ(Close)も同じ意味です。
例:「売って手仕舞いする」
ポジション(Position)
仕掛け後、株などを保有している状態。仕掛けでポジションを持ち、手仕舞いでポジションを解消します。
ロング(Long)
買いから取引に入ること。ロングでは価格が上がれば利益となります。
ショート(Short)
売りから取引に入ること。ショートでは価格が下がれば利益となります。
現物取引(Spot trading)
証券会社に預けた預け金(現金)で株式を売買する取引のこと
信用取引(Margin trading)
証券会社に預けた現金を証拠金として、証拠金を担保に株式を売買をすること。信用取引ではレバレッジをきかせ、証拠金の金額を超える大きな取引ができますが、信用取引で生じた損益は、証拠金から差し引かれることになります。
先物取引(Futures・Futures trading)
株式や株価指数などの将来の価格について取引すること。たとえば、繁忙期のホテルやお盆の新幹線チケットなどを事前に予約すると予約時点よりも高い価格で予約することになりますが、これは繁忙期やお盆という将来の価格を見越して取引しているからです。株価が将来値上がりすると思う人が多ければ、先物価格は上がりますし、将来値下がりすると思う人が多ければ、先物価格は値下がりすることになります。
先物取引では、証券会社に預けた現金を証拠金として、証拠金を担保に先物を売買します。先物取引を使えば、レバレッジをきかせ、証拠金の金額を超える大きな取引ができますが、先物取引で生じた損益は、証拠金から差し引かれることになります。日経平均先物など株価指数の先物取引の場合、株価指数の現物の取引は難しいため、差金で(差額計算により)精算します。
FX(Forex・Foreign exchange)
通貨証拠金取引のこと。信用取引のように証券会社に預けた現金を証拠金として、証拠金を担保に通貨を売買をすることです。
通貨証拠金取引では、信用取引と同様、レバレッジをきかせ、証拠金の金額を超える大きな取引ができますが、取引で生じた損益は、証拠金から差し引かれることになります。
CFD(Contract for Difference)
差金決済取引のこと。通貨証拠金取引と同じようなイメージで、証券会社に預けた現金を証拠金として、証拠金を担保に株価指数や株式、ETFなどを売買をすることをいいます。
CFD取引では、FXなどと同様にレバレッジをきかせ、証拠金の金額を超える大きな取引ができますが、取引で生じた損益は、証拠金から差し引かれます。
追証(おいしょう)(Margin call・Additional margin)
追加証拠金のこと。信用取引や先物取引で取引後の値動きのせいで、必要な証拠金が足らなくなり、追加で証拠金を求められることを追証といいます。
損切り(そんきり)(Cut loss・Loss cut)
損失が生じているポジションを手仕舞うこと
ロスカット(Loss-cut)
FX(通貨証拠金取引)やCFD取引で、取引後の値動きのせいで、必要な証拠金が足らなくなり、ポジションを維持できなくなったため、強制的に決済されること。または、あらかじめ設定した値(ロスカットレート)により、任意に決済(損切り)することです。
寄付(Opening times)
取引の最初の時点。日本の株式市場の場合、寄付は午前9時です。
大引(Closing times)
取引の最後の時点。日本の株式市場の場合、寄付は午後3時です。
株価(価格)の値動きをあらわす用語
始値(Open・Opening quotation)
1日(1週間、1ヶ月など)の最初取引(寄付)で成立した価格
高値(High)
寄付から大引までの期間で1番高い価格
安値(Low)
寄付から大引までの期間で1番安い価格
終値(Close・Closing quotation)
1日(1週間、1ヶ月など)の最後の取引(大引)で成立した価格
相場観(強気・弱気)をあらわす用語
相場観(Market view)
株価(価格)の今後の先行きについての見通し
ブル(Bull)
強気であること。ブル(雄牛)はツノを下から上に突き上げるので、今後価格が上がる様子をあらわしています。
ベア(Bear)
弱気であること。ベア(熊)はツメを上から下に振り下ろすので、今後価格が下がる様子をあらわしています。
チャートについての用語
罫線(けいせん)(Chart)
グラフのこと。チャートともいいます。
ローソク足(Candlestick)
日本で開発された罫線(グラフ)の一種。始値と終値の間の部分(実体)を太い棒線であらわし、実体部分から高値または安値までの部分(ヒゲ)は直線であらわします。実体とヒゲの関係がローソクにみえることから、ローソク足とかキャンドル・チャートといわれます。
実体(Body・Real body)
ローソク足の太い部分のこと。始値と終値の変動をあらわしています。
ヒゲ(shadow)
高値または安値と実体との間の部分。高値と実体(始値と終値のうち高い方)の間の部分のことを上ヒゲ(うわヒゲ)(Wick・Upper shadow)、安値と実体(始値と終値のうち安い方)の間の部分のことを下ヒゲ(したヒゲ)(Tail・Lower shadow)といいます。
陽線(White・Green・Bullish candlestick)
始値と終値で終値の方が高い状態。陽線の実体部分は、一般的に白色で描かれることが多いです。
陰線(Black・Red・Bearish candlestick)
始値と終値で始値の方が高い状態。陰線の実体部分は、一般的に黒色で描かれることが多いです。
日足(Daily chart)
1日の値動きをあらわすローソク足のこと。または、1日の値動きそのもののことです。
使用例:「日足ベースでみると…」
週足(Weekly chart)
1週間の値動きをあらわすローソク足のこと。または、1週間の値動きそのもののことです。
使用例:「週足では値下がりしています」
月足(Monthly chart)
1ヶ月の値動きをあらわすローソク足のこと。または、1ヶ月の値動きそのもののことです。
使用例:「月足ベースでは上昇しています」
年足(Yearly chart)
1年間の値動きをあらわすローソク足のこと。または、1年間の値動きそのもののことです。
年初来高値(YTD high・year-to-date high)
1年の初め(年足の始値)からの高値のこと
年初来安値(YTD low・year-to-date low)
1年の初め(年足の始値)からの安値のこと
株価(価格)の分析手法についての用語
テクニカル分析(Technical analysis)
チャートをみて将来の値動きを分析すること
ファンダメンタル分析(ファンダメンタルズ分析)(Fundamental analysis)
会社の財務状況や将来性などのファンダメンタル要因(ファンダメンタルズ)をみて将来の値動きを分析すること
裁量トレード(Discretionary trading)
直感やそのときどきの相場観などに従って売買すること
システムトレード(システムトレーディング)(System trade・System trading)
過去の統計から法則性を見いだし、その法則に従って機械的に売買すること。略してシストレ。システムトレードでは極力、裁量を排除しようとします。
投資手法のついての用語
投資手法(Trading method)
投資戦略、システムのこと。
ロング・ショート戦略(Long and short strategy)
買い(ロング)と売り(ショート)を同時に行うこと
株式市場におけるロング・ショート戦略は市場動向に対し中立的なマーケット・ニュートラル運用とされます。
セクターローテーション(Sector rotation)
買い(ロング)と売り(ショート)を同時に行うこと
株式投資において景気や相場状況に応じて複数のセクターで銘柄を切り替えること。セクターローテーションでは、景気や市場の上昇・下降の場面ごとにセクターを乗り換える形で、銘柄を切り替えスイッチします。
その他のトレードのついての用語
堂島(Dojima)
大阪の地名でコメを対象に世界で最初の先物取引が行われた堂島米市場(Dojima rice exchange)がありました。